ハンドルレスULクッカー「Hillbilly Pot 550」
こんばんは。
今日はハンドレスなクッカーの話。
近年ショップに並ぶULクッカーのほとんどが
チタン製が多く展開されています。
シェア率だけを見てアルミがチタンよりも劣っている
という訳ではなくそれぞれ良さがあります。
アルミはチタンと比べて熱伝導率が優れていて、
鍋底の一点で受けた熱エネルギーを素早く鍋肌から
鍋全体までに効率良く伝える事ができます。
つまり米炊けちゃうというわけ。
アルミ好きな一眼を置いているULクッカーが
Jindaiji Mountain Worksのヒルビリーポット550。
JINDAIJI MOUNTAIN WORKS - Hillbilly Pot 550
基本情報
素材:0.8mm厚アルミ製
サイズ:W100mm x H95mm
容量:550ml(max600ml)
重量:80g(蓋含む)
ハイキングだけでなくバイクパッキングや源流釣りなど様々なアクティビティでの使用を想定されたデザインです。
メリット
・軽量
まずハンドルが有りません。これはオールドスクールのULハイキングシーンでは良く用いられていた軽量化の一つで、取手が無くても手拭いや小さな革切れでポットをリフトさせる事で解決できます。このハンドルレスはまさにULギアの一つの象徴だと思っています。
・スタッキング
ガス缶とコンパクトなシングルストーブがポット内にスタッキングが可能です。またシンデレラフィットの例として「山のうつわ大」が外に、「山のうつわ小」が中にスタッキングできちゃいます。
・造形美
美術品と見間違えてしまうくらい美的な表面は「ヘラ絞り」という工法でつくられていて、厚さ0.8mmのアルミ板を籠手とヘラを使いオイルを馴染ませ、陶芸のろくろの様に絞り上げて形状を作り出しています。ヘラから伝わる素材の形状を確認しながら絞る力を加減しなければなら無い為に、機械化する事が難しく、現在においても熟練工が必要不可欠であり、未だ高精度加工に用いられています。飲み口はエッジを立たせた後に小さくフレアさせているので注いだ時の湯切れの良さは抜群です。
デメリット
・購入先が制限
大手通販で気軽に購入できるようなアイテムでは無く、販売開始日を待ったりイベント等でやっと手に入るようなギアであるためなかなか入手しずらい。
まとめ
Hillbilly Pot550は古いようで新しい、
シンプルなアルミ製のULクッカーです。
様々な火器や五徳とも親和性が高く、そして軽量。
ULクッカーのベンチマーク的なポジションに
なること間違いありません。
ガンガン使い込んで歪んで黒く煤けて
キズだらけになるくらいガンガン使いこんで
男前に仕上げていきたいと思います笑